陽だまり日記

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陽だまり日記

大好きな本や映画のことなど

片目の伝説 再考

*このブログの関連記事 先日、地元の図書館で、ふと民話の本を手にとって開くと、片目の魚のお話が載っていました。 片目の魚の伝説とは… ある池・沼などに住む魚がおかしなことに皆片目だといい、それにまつわるさまざまな因縁が語られます。たとえば、片…

「僕はあいつと、なんにも関係がない。…だけど、戦争になっちゃうと、殺し合わなきゃなんない、って変だなぁ…」

「風の谷のナウシカ」の再放送で、アスベルがナウシカの乗っている飛行機を撃つ場面をみていて、そういえば私の大好きな、小澤俊夫さんのラジオ「昔話へのご招待」で、戦時中に空襲してきた米兵が地上から見えた、という小沢氏ご本人の体験談があったような……

かさじぞう

小澤俊夫さんの「昔話へのご招待」の、年末最後の回で、「かさじぞう」を久し振りに聴きました。 聞き手の中村律子さんも仰っていましたが、良いお話だなぁ…と、しみじみしてしまいました。 お正月くらいお米を食べたいと思って、家に残っていた資材で、菅笠…

JG フレーザー「旧約聖書のフォークロア」

旧約聖書に書かれているいろいろなエピソードについて、世界中から類話や類例を集めて起源を考察している、と思います。 過越の起源が知りたくて、図書館で借りて、でも情報量に圧倒されて、まだ少ししか読めていないんです。 目次だけでお腹いっぱい…!!で…

油を絞るのは罪?

冥界で罪人が脂を絞られていたけれども、お坊さんが法華経を唱えると、脂絞りの責め苦を許してもらえたというお話が、7世紀の中国の説話にあります。 その背景には、法華経の「油を圧(お)す殃(つみ)」(漢訳)という一節が、絡んでいるようなのですが… …

あぶらとり(3)

インターネットを検索していて見つけた文献(http://dx.doi.org/10.7592/FEJF2016.64.khan)に、インド北部のウッタル・プラデーシュ州から集められたという、面白いお話の要約版が掲載されていました。内容は、大体こんな感じみたいです↓。 ある商人の息子…

あぶらとり(2)

中国で7世紀頃成立したとされる「冥報記」に、ある人が、死後、冥界で脂を絞られるけれど、残された家族がお坊さんを呼んで、お坊さんがお経を唱えるとその責め苦が止んだというお話があり(「北齊梁伝」)、日本の「今昔物語集」にも和訳が掲載されています…

あぶらとり(1)

ラジオ「昔話へのご招待」で、私にとって忘れられないお話のひとつに「あぶらとり」があります。 ちょっとこわい、その内容もさることながら、「外国からきたお話かもしれない」という小澤先生のコメントが、印象的でした。私も聞いていて、他の昔話と少し雰…

「昔話の考古学 山姥と縄文の女神」

昔話の考古学―山姥と縄文の女神 (中公新書)作者: 吉田敦彦出版社/メーカー: 中央公論社発売日: 1992/04メディア: 新書 クリック: 1回この商品を含むブログ (3件) を見るラジオ「昔話へのご招待」で、以前、インドネシアのハイヌウェレ神話と、日本の昔話「や…

「若い女はベッドの下に強盗がいるのを見つけたとき、どのように身を守ったか」

学生の頃に、友達の友達の先輩の話だけど…みたいな感じで、 <一人暮らしの女性の部屋のベッドの下に斧を持った男が隠れていた>という話をきいたことがあります。 初めて聞いた時は怖い!!と思いました。 その後TVで都市伝説と分かって二度ビックリしました…

ハイヌウェレ2

ハイヌウェレや、山姥の錦などのお話をきいていたら、鶴の恩返しを思い出しました。それから、もしかして農耕が始まった頃には、豊作を願うために女性を捧げることがあって、 それはあんまりなので、代わりに土偶を作るようになったのかな…なんて、つい、想…

ハイヌウェレ

ラジオ「昔話へのご招待」で大分前に放送された、「インドネシアの昔話」シリーズ5回目、6回目の「ハイヌウェレ」のお話をきいて、 なんとなく、女性は赤ちゃんを産むので、そこから、女性の体から食物や陶器が出てくるという連想になったのかな?という気が…

女の子がヒキガエルの皮をかぶるお話

母が読んでくれた本は、タイトルを覚えていませんが、昔話集のような感じで、沢山お話が入っていました。 いちばん印象深かったのは、女の子が山道をひとりで歩くので、ヒキガエルの皮をかぶって老婆に変身するというお話です。どうして変身しないといけない…

昔話の伝承(個人的な覚書)

昔話の伝承について、個人的な記憶の覚書です… といっても、今思えば、私が子供の頃には、もうほとんど廃れていたという、ちょっと悲しい思い出です。私の郷里は、過疎化がすすんで学校が次々に廃校になっている、かなりのへき地にあります。 それでも、祖父…

「サウンド・オブ・ミュージック」(アメリカ、1965年)

サウンド・オブ・ミュージック 製作50周年記念版 ブルーレイ(3枚組) [Blu-ray]出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン発売日: 2015/05/02メディア: Blu-rayこの商品を含むブログ (2件) を見る今年に入って、数回、TV放送…

形式意志

ラジオ「昔話へのご招待」でお馴染みのエピソードの1つに、「もみの木と形式意志」があります。 最近では、先々週の放送でその話が出てきました。小澤先生によれば、もみの木も、人間も、「自分はこうなりたい」という「形」があるそうです。私はもう、「変…

ヒットの理由?

某RPGゲームが発売30周年だそうです。 今日は、大ヒットしていた当時の映像がTVで繰り返し流れていました。ところで… ラジオ「昔話へのご招待」をきいていると、昔話の "文法" と、昔のファミコン・ゲームには、共通点があることに驚かされます。昔話の "文…

蛭子(ヒルコ)のこと

先週のラジオ「昔話へのご招待」では、南米インカの創世神話が紹介されていました。 このなかに出てきた、骨のない太陽の息子のお話はとても印象深いものでした。少しだけ引用します。 世界の始まりの時、北の方から "コン" という名の人間がやって来た。彼…

小判と死体を結ぶもの

昔話で、大晦日に預かった亡骸が、次の日になって大判小判に変わるというエピソードがあります(「大歳の火」など)。 亡骸が、なぜお金に変わるのか、その理由を、ラジオ「昔話へのご招待」では "古い信仰" によるものと説明していました。聴くたびに、不思…

コルディリェーラインディアン

ラジオ「昔話へのご招待」で、先月、3週にわたってコルディリェーラインディアンの昔話が紹介されました。 面白いお話が多くて印象に残っています。娘さんがイェルバの木になる話は、不思議な説得力を感じました。 白イタチのお話は、子供の頃大好きだった「…

小澤俊夫さんの戦争の話

小澤俊夫さんのラジオ「昔話へのご招待」は、普段は昔話や伝説のことを話していますが、過去に、戦争体験を語った回もありました。 『戦争を語る 1 (12月8日太平洋戦争開戦日にちなみ)』 『戦争を語る 2 (12月8日太平洋戦争開戦日にちなみ)』小…

「へび婿」の古い形

日本に多い「動物のお婿さんを殺してしまう昔話」の、仏教伝来以前の姿を詳しく知りたいと思ったので、日本の「へび婿」の古い形を調べてみました。 8世紀、奈良時代前半成立と言われているものを、3つ見つけました。まず、古事記に出ている「三輪山伝説」。…

猿婿・へび婿の類話

毎週楽しみにしているラジオ「昔話へのご招待」で、繰り返し話題になる日本の昔話に、「猿婿」「へび婿」があります。だいたい、次のようなストーリーです。 へび婿(1)<三輪山型> 妻訪い婚の時代の話で、蛇が意中の人間の娘の家に通いつめて娘の胎内に…

不殺生?

先日、ラジオ「昔話へのご招待」の、タイの昔話の回を聴きなおしていて、疑問に思ったことがあります。 タイで象をたくさん殺した王様が、罰として木の精になってしまい、その罪を洗い流すために功徳を積もうとする話がありました。これは、仏教の不殺生の教…

星の昔話のこと

「昔話へのご招待」は、毎週楽しみに聴いているラジオです♪ (前にもこのブログに書きました。)podcastでも聴くことができるので、とても便利です。2月27日放送分『インドネシアの昔話3(「7人の仲間が星になった話」)』をきいて、思い出したことがあり…

ラジオ(podcast)「昔話へのご招待」のこと

何度も聴いているので、冒頭を覚えてしまいました。 全国各地で昔話大学を主催する、昔話や伝説の研究者、小澤俊夫先生を迎えて、素敵な昔話の世界へとリスナーの皆さんをご招待します。 聴き手・中村律子さんの導入から始まるこのラジオ番組は、毎週金曜日…