陽だまり日記

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陽だまり日記

大好きな本や映画のことなど

破戒

青空文庫で、島崎藤村「破戒」を読みました。 有名な作品なので、タイトルだけは知っていたけれど読むのは初めてでした。 作中でテーマにされている "新平民" に関する社会問題は、今になっても、解決されていないように思い、とても、考えさせられました。 …

「神、人を喰う - 人身御供の民俗学」

博士論文の書籍化なので、はじめは難しいかな?と思ったけれど、 人身御供や人柱の、研究の歴史が素人にも分かりやすく説明されていて、無理なく最後まで読めました♪ 神、人を喰う―人身御供の民俗学 作者: 六車由実 出版社/メーカー: 新曜社 発売日: 2003/03…

水神への生贄?

*このブログの関連記事 柳田国男氏の「一目小僧」を、再読してみました…1つ、気になったところがあるので下に引用します。 …ただ祭の時、神と人との仲に立って意思の疎通を計った特殊の神主が、農業にとっては一番利害関係の大なる水の神の祭に、比較的ひ…

片目の伝説 再考

*このブログの関連記事 先日、地元の図書館で、ふと民話の本を手にとって開くと、片目の魚のお話が載っていました。 片目の魚の伝説とは… ある池・沼などに住む魚がおかしなことに皆片目だといい、それにまつわるさまざまな因縁が語られます。たとえば、片…

ヒラメちゃんの塩センベの正体?

*このブログ内の関連記事1、2、3 漫画「じゃりン子チエ」に出てくる謎のお菓子、塩せんべい。 東北の「南部せんべい」同様、丸くて、フチにギザギザが付いています。 結局、実物にはまだ遭遇していないのですが…、 私は、これは今でも売られている「ポン…

「僕はあいつと、なんにも関係がない。…だけど、戦争になっちゃうと、殺し合わなきゃなんない、って変だなぁ…」

「風の谷のナウシカ」の再放送で、アスベルがナウシカの乗っている飛行機を撃つ場面をみていて、そういえば私の大好きな、小澤俊夫さんのラジオ「昔話へのご招待」で、戦時中に空襲してきた米兵が地上から見えた、という小沢氏ご本人の体験談があったような……

山裾の闇

青空文庫で、黒島伝治「老夫婦」を読みました。 小豆島で農家を営む老夫婦が、息子夫婦と同居するために、故郷を引き払って東京に移住する短編小説です。 農家の厳しい生活と、夫婦のシビアな現実感覚がとても印象的でした。 私の家も元々は田舎のお百姓さん…

JG フレーザー「旧約聖書のフォークロア」

旧約聖書に書かれているいろいろなエピソードについて、世界中から類話や類例を集めて起源を考察している、と思います。 過越の起源が知りたくて、図書館で借りて、でも情報量に圧倒されて、まだ少ししか読めていないんです。 目次だけでお腹いっぱい…!!で…

蘇民将来

坂口安吾「安吾の新日本地理 01 安吾 伊勢神宮にゆく」(青空文庫) 伊勢は、天孫一族の氏神・伊勢神宮がある土地にもかかわらず、天孫以前の信仰と思われる「蘇民将来子孫」の札を戸口にかけている家が多いそうです。 Wikipediaによれば、蘇民将来の信仰は…

「風が吹くとき」のこと

レイモンド・ブリッグズの「風が吹くとき」は、私が子供の頃、「はだしのゲン」「ひろしまのピカ」などとともに、とても有名な作品でした。 風が吹くとき 作者: レイモンドブリッグズ,Raymond Briggs,さくまゆみこ 出版社/メーカー: あすなろ書房 発売日: 19…

刑事ヴァランダー

刑事ヴァランダー・シリーズは、スウェーデンのミステリー作家、ヘニング・マンケル氏の代表作で、11作品中9作品が邦訳されています。シリーズものですが、事件は1作ずつ完結していて、どこからでも読めます。 邦訳版の最新作は「霜の降りる前に」です。読ん…

「この世界の片隅に」

こうの史代さんの「この世界の片隅に」が映画化されたなんて。 大好きな作品でストーリーは全部知っているのに、映画のトレイラーを見たらジーンとしてしまって、久しぶりに映画館に足を運びたくなりました。 この世界の片隅に コミック 全3巻完結セット (ア…

「イギリス人アナリストだからわかった日本の強み、弱み」

勤勉、器用、技術大国、高度成長、おもてなし文化、マナーが良い、四季がある、海外の文化を取り入れるのが上手…etc、多くの日本人が信じている日本の「強み」に一石を投じています。 著者は元・大手証券会社のアナリスト、現・小西美術工藝社長のDavid Atki…

油を絞るのは罪?

冥界で罪人が脂を絞られていたけれども、お坊さんが法華経を唱えると、脂絞りの責め苦を許してもらえたというお話が、7世紀の中国の説話にあります。 その背景には、法華経の「油を圧(お)す殃(つみ)」(漢訳)という一節が、絡んでいるようなのですが… …

あぶらとり(2)

中国で7世紀頃成立したとされる「冥報記」に、ある人が、死後、冥界で脂を絞られるけれど、残された家族がお坊さんを呼んで、お坊さんがお経を唱えるとその責め苦が止んだというお話があり(「北齊梁伝」)、日本の「今昔物語集」にも和訳が掲載されています…

あぶらとり(1)

ラジオ「昔話へのご招待」で、私にとって忘れられないお話のひとつに「あぶらとり」があります。 ちょっとこわい、その内容もさることながら、「外国からきたお話かもしれない」という小澤先生のコメントが、印象的でした。私も聞いていて、他の昔話と少し雰…

「昔話の考古学 山姥と縄文の女神」

昔話の考古学―山姥と縄文の女神 (中公新書)作者: 吉田敦彦出版社/メーカー: 中央公論社発売日: 1992/04メディア: 新書 クリック: 1回この商品を含むブログ (3件) を見るラジオ「昔話へのご招待」で、以前、インドネシアのハイヌウェレ神話と、日本の昔話「や…

「若い女はベッドの下に強盗がいるのを見つけたとき、どのように身を守ったか」

学生の頃に、友達の友達の先輩の話だけど…みたいな感じで、 <一人暮らしの女性の部屋のベッドの下に斧を持った男が隠れていた>という話をきいたことがあります。 初めて聞いた時は怖い!!と思いました。 その後TVで都市伝説と分かって二度ビックリしました…

「芸人前夜」

芸人前夜 (ヨシモトブックス)作者: 中田敦彦出版社/メーカー: ワニブックス発売日: 2013/11/27メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (9件) を見る行きつけの手芸屋さんで、よく「Perfect human」が流れているので、何となく気になって手に…

迷信と信仰

初版 金枝篇〈上〉 (ちくま学芸文庫)作者: ジェイムズ・ジョージフレイザー,James George Frazer,吉川信出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2003/01メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 111回この商品を含むブログ (52件) を見る初版金枝篇(下) ちくま学芸文…

「山月記」

中島敦「山月記」(青空文庫)学生の頃、国語の教科書に載っていて、当時はなんとなく読んでいましたが、今また読むと、別の味わいがあります。 同じ作者の「李陵」や「弟子」を読んでみたら、これまで、難しくてよくわからない…と思っていた、中国の歴史を…

「現代を読み解く歴史観」

現代を読み解く歴史観 (古田武彦・歴史への探究)作者: 古田武彦,古田武彦と古代史を研究する会出版社/メーカー: ミネルヴァ書房発売日: 2013/05メディア: 単行本この商品を含むブログを見る本書の著者は、九州王朝説で有名な歴史学者とのことです。西暦701年…

闇の中の瞬く光

ワイド判 風の谷のナウシカ 全7巻函入りセット 「トルメキア戦役バージョン」 (アニメージュ・コミックス・ワイド版)作者: 宮崎駿出版社/メーカー: 徳間書店発売日: 2003/10/31メディア: コミック購入: 92人 クリック: 775回この商品を含むブログ (347件) …

「花のズボラ飯」

花のズボラ飯作者: 久住昌之,水沢悦子出版社/メーカー: 秋田書店発売日: 2010/12/20メディア: コミック購入: 39人 クリック: 3,013回この商品を含むブログ (268件) を見るなんとなく、疲れたりして、食欲がないときに読むと気分がラクになります♪最近の雰囲…

「ハーメルンの笛吹き男」

ハーメルンの笛吹き男―伝説とその世界 (ちくま文庫)作者: 阿部謹也出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 1988/12メディア: 文庫購入: 10人 クリック: 125回この商品を含むブログ (77件) を見る昔、ドイツのハーメルンの住人が、鼠捕り男に約束の報酬を支払わな…

「大地の子」

大地の子 全集 [DVD]出版社/メーカー: NHKエンタープライズ発売日: 2002/09/06メディア: DVD購入: 2人 クリック: 34回この商品を含むブログ (22件) を見る思い出深い作品です。 今、BSで再放送しているようです。本放送当時、友達や家族に強く勧められて見始…

池上さんが解説する仏教の本

池上彰と考える仏教って何ですか?文庫版作者: 池上彰出版社/メーカー: 飛鳥新社発売日: 2014/10/09メディア: 文庫この商品を含むブログ (2件) を見る私が、特別無知なのかもしれませんが…、考えてみると、仏教とのかかわりは不思議です。 家に仏壇があって、…

「告白」

告白 (中公文庫)作者: 町田康出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2008/02メディア: 文庫購入: 12人 クリック: 184回この商品を含むブログ (138件) を見る明治時代に大阪で起きた、"河内十人斬り" 事件が元になった小説です。主人公の城戸熊太郎が、十人を…

倭のこと

日本という国号が使われるようになる前の、"倭" は、九州一帯を指すという意見と、近畿(以東も?)を含むという意見があるようです。先日、近代デジタルライブラリーで偶然見た、こちらの本は、倭=九州としていました。 紀記論究. 建国篇 神武天皇(松岡静…

「国号の由来」

喜田貞吉「国号の由来」(青空文庫) "日本" という国号がいつから始まったのか、その考証です。 80年くらい前に書かれたものですが、とても面白かったです。 卑弥呼の話も出てきます。九州にもヤマト(山門)という地名があり、そこに女性の首長がいたとい…

「平将門」

幸田露伴「平将門」(青空文庫) 平将門は、なんとなく、平安時代に、関東で大暴れした人…?と思っていましたが、幸田露伴氏の「平将門」を読むと、大分イメージが変わりました。将門は早くに親をなくしたので、相続した財産を親族に狙われ、若い時から苦労…

蛭子(ヒルコ)のこと

先週のラジオ「昔話へのご招待」では、南米インカの創世神話が紹介されていました。 このなかに出てきた、骨のない太陽の息子のお話はとても印象深いものでした。少しだけ引用します。 世界の始まりの時、北の方から "コン" という名の人間がやって来た。彼…

歴史と神話

小学校で、初めて歴史を習ったとき、最初に「これだけは」と言われて頑張って覚えた年号のなかに「645年・大化の改新」がありました。 大化の改新は、天皇の地位を横取りしようとした悪者の蘇我氏を、勇気ある中大兄皇子&中臣鎌足が倒した事件と、勉強した…

小判と死体を結ぶもの

昔話で、大晦日に預かった亡骸が、次の日になって大判小判に変わるというエピソードがあります(「大歳の火」など)。 亡骸が、なぜお金に変わるのか、その理由を、ラジオ「昔話へのご招待」では "古い信仰" によるものと説明していました。聴くたびに、不思…

鬼の伝説

若尾五雄氏の「鬼伝説の研究 -金工史の視点から-」によれば、大江山の酒呑童子のような、鬼退治伝説が残っている土地は、周辺に鉱山があったり、鋳物師がいたりする場合が、多いのだそうです。そして、その土地では、鬼(鉱夫、鋳物師など)は嫌われる対象で…

片目伝説・追記

*このブログの関連記事 片目の神さま(植物禁忌)や、片目の魚の伝説が、鍛冶の神さま&鉱毒に関係しているなら、"特定の魚(鰻など)を食べない" という言い伝えは、どうなのかな?と思って、試しに、目についた例を調べてみました。すると、言い伝えその…

片目伝説

*このブログの関連記事 片目伝説は日本全国にあり、片目の "魚" が出てくるものと、片目の "神さま" が登場するものに大別されます。柳田国男「日本の伝説(青空文庫)」にも沢山収録されています。片目の魚の伝説は、ある池・沼などに住む魚がおかしなこと…

「手作りしたい帽子」

手作りしたい帽子 (レディブティックシリーズno.3782)出版社/メーカー: ブティック社発売日: 2014/06/13メディア: ムックこの商品を含むブログを見るお裁縫は、なぜか、時間を忘れて夢中になってしまいます。ミシンを使えないのが、我ながら悲しいところです…

「スクラップ・アンド・ビルド」

スクラップ・アンド・ビルド作者: 羽田圭介出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2015/08/07メディア: 単行本この商品を含むブログ (33件) を見るこちらも、面白かったです。介護されているお祖父さんが、祖父母にそっくりで、本当にびっくりしました…。

「火花」

火花作者: 又吉直樹出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2015/03/11メディア: 単行本この商品を含むブログ (152件) を見る想像以上に面白かったです。途中からやめられなくなって一気に読んでしまいました。良い脳トレになったような気もします。絵と額縁のエ…

コルディリェーラインディアン

ラジオ「昔話へのご招待」で、先月、3週にわたってコルディリェーラインディアンの昔話が紹介されました。 面白いお話が多くて印象に残っています。娘さんがイェルバの木になる話は、不思議な説得力を感じました。 白イタチのお話は、子供の頃大好きだった「…

「歴史と視点」

歴史と視点―私の雑記帖 (新潮文庫)作者: 司馬遼太郎出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1980/05/27メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 27回この商品を含むブログ (14件) を見る歴史と視点―私の雑記帖―(新潮文庫)作者: 司馬遼太郎出版社/メーカー: 新潮社発売…

もう二度と

私が子供の頃は、どんな人も、「もう二度と戦争はいけない」と口を揃えて言ったものでした。 絵本「ひろしまのピカ」は学校の図書室の "こわい本No.1" として有名で、友達とこわごわ読んだことや、その後しばらく晴れた空を見ると不安になったことを思い出し…

石の上を歩くこと

カトリーヌ・パンコールの大ヒット3部作の2作目「カメのスローワルツ」は、一作目同様、怒濤の展開で楽しく読めました。でも、主人公ジョーの姉、イリスがメンタルのバランスを崩してアブノーマルな恋愛にハマってしまう展開は少々ショッキングでした。 この…

「モンスター・シークレット」

モンスター・シークレット作者: 藤本ひとみ出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2012/07/28メディア: 単行本 クリック: 4回この商品を含むブログを見る藤本ひとみ氏の「モンスター・シークレット」を読みました。 2012年出版の比較的新しい作品ですが、往年の…

「ワニの黄色い目」

ワニの黄色い目(上)作者: カトリーヌ・パンコール,Katherine Pancol,高野 優,池畑 奈央子出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2011/10/21メディア: 単行本(ソフトカバー) クリック: 8回この商品を含むブログを見るワニの黄色い目(下)作者: カトリーヌ・…

「白夜を旅する人々」

白夜を旅する人々 (新潮文庫)作者: 三浦哲郎出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1989/04/28メディア: 文庫 クリック: 4回この商品を含むブログ (8件) を見る三浦哲郎さんの「白夜を旅する人々」を読みました。 作者は6人兄弟の末っ子ですが、姉2人、兄2人を、自…

ここ数日、夜眠っているときに、昔の同性の知人・友人が現れる夢を何度か見ました。 その中の1人に関しては、連続ドラマみたいになっていて不思議です…。 もう何年も会っていなくて、今後も、奇跡でも起きない限りは会う機会がなさそうな人々です。意識して…

「星を継ぐもの」

星を継ぐもの (創元SF文庫)作者: ジェイムズ・P・ホーガン出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2014/12/12メディア: Kindle版この商品を含むブログ (9件) を見る「継ぐ者」で検索したらまずこの「星を継ぐもの」が出てきて、そういえば…と、思い出しまし…

ヒラメちゃんの塩センベのこと(3)〜まとめ〜

大好きな漫画&アニメ「じゃりン子チエ」に出てくる「塩センベ」に関する、私なりのまとめです。 主原料:小麦粉、塩。(醤油、重曹なども使っているかもしれない。) 形:南部せんべいと同じ形。(「耳」がない後継品があるかもしれない。) 食感:南部せん…