陽だまり日記

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陽だまり日記

大好きな本や映画のことなど

「歴史が後ずさりするとき」

歴史が後ずさりするとき――熱い戦争とメディア

歴史が後ずさりするとき――熱い戦争とメディア

小説「薔薇の名前」で有名なウンベルト・エーコ氏の、2000年代のコラムや講演が集められています。刺激的なタイトルと目次に興味をひかれて、思わず手に取りました。
私にとっては難解な個所も多いですが、読んでいると、最近の情勢についての漠然とした不安が慰められる気がします。
たとえば、911後の欧米社会におけるビン・ラディンを巡る議論は、極端な応酬ばかり行われていることを指摘して、

ナタで大根をぶった切るような人間ばかりだ。(p.199-200)

と、嘆いています。
今のフランスや日本とも重なるところがありそうです。当事者になれば、仕方がないのかもしれませんが…。