陽だまり日記

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大好きな本や映画のことなど

「ライ麦畑でつかまえて」

キャッチャー・イン・ザ・ライ (ペーパーバック・エディション)

キャッチャー・イン・ザ・ライ (ペーパーバック・エディション)

久々に読み返しています。村上春樹さんの訳では初めて読みました。

学生の頃は、ニューヨークの高校生って大人っぽいんだなぁ…とそればっかり思いながら読んでいたことを思い出しました。
今改めて読むと、昔よりずっと、ホールデン少年の気持ちが分かる気がします。作者の似たようなテーマの作品のなかで、一番生き生きと、彼の思いが描かれているようにも感じました。やっぱり名作ですね。

ホールデン少年は、晩年の作者とは対照的に、彼言うところの"インチキ(phony)"だらけの人々と、自分から積極的に関わろうとするところが、心に残りました。