陽だまり日記

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陽だまり日記

大好きな本や映画のことなど

「隣の国で考えたこと」

なぜ、日本人は韓国人が嫌いなのか。―隣の国で考えたこと (WAC BUNKO)

なぜ、日本人は韓国人が嫌いなのか。―隣の国で考えたこと (WAC BUNKO)

隣国のドラマを毎日テレビで見られる時代になりました。現代ドラマはあまり見たことがありませんが、中世や近世の時代劇は、時々見ています。
見るたびに不思議に思うのは、言葉が似ているということです。漢字を想起できるような言葉は(たとえば「主上」など)、中国語が外来語として入ったためと納得できます。でも、それ以外にも助詞の「が」があったり、「お話し下さい」が「マェスマーシ…」と聞こえるのは日本の古典を読んでいるみたいで、どうしても気になります。日本語の起源ということでよく耳にするのは、南方語の語彙が基盤となって、その上に北方のモンゴル語や韓国語に共通の文法が上乗せされたという説ですが、これでは納得できないものを感じていました。
もうひとつ素朴な疑問があります。日本では時代劇といえば戦国武将なのに、お隣では宮廷貴族で、この点は全然似ていません。些細なことだし、理由なんてないのかもしれないと思いながらも、気にかかっていました。

驚いたことに、これらの疑問に答えてくれる本がありました。よく見ると初版は1983年で、30年以上前に出版されたものですが、古い感じは全くありません。
著者は、長年、外交官として海外を回り、大使としても活躍された方です。本書では、外交や外国に関する幅広い知識と経験をもとに、世界的な広い視点から、日・韓の古代〜近現代の歴史を比較して、素人にも分かりやすく解説しています。言語の類似性に関しても、大変興味深い考察がありました。

本書の大きなテーマではありませんが、ひとつ面白かったのが、いろいろな民族の顔の話です。
以前、東南アジアのなかで、ラオスベトナムの人は比較的自分に似ていると感じたことを思い出しました。反対に似ていないと思ったのは、タイ、カンボジア、フィリピンの人々です。顔というより、髪の毛が、それまで見たことのないような黒々とした色で、あまりにもエキゾチックだったからです。こういう親近感と昔の人の流れは、やはり関係があるのでしょうか…。興味はつきません。