陽だまり日記

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陽だまり日記

大好きな本や映画のことなど

アニメ「じゃりン子チエ」の主題歌の小さな不思議

テレビ

前にも書きましたが、アニメ「じゃりン子チエ」は、原作に忠実なうえ、原作の面白さがアニメ化によって増幅されている奇跡の作品だと思います!

この作品は、オープニングとエンディングの歌も、世界観にピッタリの楽しい作品に仕上がっていると思います。そして、アニメーションと曲のリズムが実によくシンクロしています。特にオープニング曲のはじめ、パーカッションのリズムとイノシシの脚の動きがピタッと合っているところや、エンディング曲の弱拍に小鉄のケン玉の動きが合っているところが好きです。スタッフのこだわりが感じられます。それに、歌のメロディが大阪弁のイントネーションを正確に表現しているところも、スゴイです。何度見ても見入ってしまいます…。

ところで、オープニング曲のなかに「バケツのお日さんつかまえた」という歌詞がありますが、子供の頃、どうして「お月さんつかまえた」じゃないのかな?と、不思議に思っていました。その部分の絵が、夜、お店が終わった後で、チエちゃんと猫の小鉄が掃除をしながらバケツに映った月を見る場面だからです。

ウチのカバンにお日さんひとつ、明日の分のお日さんひとつ
油のケムリがすりガラス、バケツのお日さんつかまえた

今になってみればこれは、まだヨシ江さんが家出をしていた頃、チエちゃんが夜に小鉄と月を見ながら「明日は明日の太陽がピッカピカやねん!」(うろ覚えです。すみません。)と言って自分を元気付ける初期の名シーンが元になっているのだと思いました。つまり、バケツに映った月を日に見立てているのだと思われます。少々分かりづらいみたいですが、作り手の繊細さが詰まっているような気もします。

…初期の名シーンといえば、ヨシ江さんが戻ってくる前、チエちゃん、テツ、ヨシ江さんの3人で金閣寺と遊園地に出かけるエピソードがあります。その帰り道、電車のなかで、チエちゃんがヨシ江さんの膝に頭を乗せて眠りながらのモノローグ…

ウチは電車で夢を見た 
水道のしずくが ペタペタ顔にあたってた 
そうや 家の蛇口が ゆるんでた
ウチでも 直せるやろか…

顔にあたっていたのは、ヨシ江さんの涙だったのですけど…、大人から見ると胸を打つような場面でも子供にとってはまた意味が違うのですよね。その断絶がしっかりと描かれているので、子供が見ても面白い作品なのだと思いました。