「永遠のこどもたち」(2007、スペイン/メキシコ)
- 出版社/メーカー: ジェネオン・ユニバーサル
- 発売日: 2012/05/09
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主人公は、かつて孤児だった女性ラウラです。彼女が、子供の頃住んでいた孤児院に、夫カルロス&息子シモンとともに引越してくるところからストーリーが始まります。ところが、その直後からシモンの様子がだんだんおかしくなり、ついに行方不明になってしまいます。…
ファンタジー、ホラー、サスペンスが合わさったような作品で、超自然的な展開が続きますが、最終的には現実的なオチがついて終わります。
作品の冒頭で、子供達が、スペイン(メキシコ?)の「だるまさんが転んだ」(「1、2、3、壁を叩け!」)で遊んでいるシーンは、緑の木々と清々しい風の吹いている感じがとても美しかったです。
柳田国男氏の「こども風土記」にも「鹿・鹿・角何本」の話がありましたが、こういう子供の遊びは、万国共通なのが不思議です。
息子のシモンが他の人に見えないお友達と話したり遊んだりするエピソードは、「汚れなき悪戯」のマルセリーノを思い出しました。オマージュになっているのでしょうか。
ラストは、生者の側から考えると、悲しい結末なのですが、向こう側のこどもたちには、ハッピーエンドです。今はじめて知りましたが、こんなタイプは、「メリーバッドエンド」というそうです。
「汚れなき悪戯」のように、神様に連れていかれるよりも、ずっと嬉しい終わり方のような気がしました。脱線しますが、お粥さんがマルセリーノを見送った場面は衝撃的でした…。「この妖怪変化!」と斧か何かで殴りかかっていくのかと思ったのに…。
音楽も良かったです。夫婦がピアノの連弾で奏でるメロディや、エンディングの曲が印象に残っています。
- 出版社/メーカー: IVC,Ltd.(VC)(D)
- 発売日: 2009/02/20
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