陽だまり日記

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陽だまり日記

大好きな本や映画のことなど

「父と暮せば」(2004、日本)

映画

父と暮せば 通常版 [DVD]

父と暮せば 通常版 [DVD]

この作品は、もともと演劇だったそうです。米原万里さんの著作のなかで、ロシアでも公演されて大好評だったと書かれていたのを思い出しながら観ました。

作品の舞台は昭和23年の広島です。主人公は若い女性の被爆者で、彼女は家族や友人の多くが亡くなるなか、ひとり生き残ったことを割り切れないまま暮らしています。そんな彼女がある日恋をします。すると、不思議なことに亡くなったはずの父親があらわれて恋を応援します…。

この設定自体、救いがあって素敵だと思いました。井上ひさしさんの演劇は全く見たことがありませんが、興味をもちました。

戦後の淡々とした日常と、8月6日の回想とのコントラストはとても効果的だったと思います。その回想も、客観的な説明のあとに、主観的な記憶が語られ、非日常と日常が繋がってしまうところが怖くて、悲しかったです。