陽だまり日記

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大好きな本や映画のことなど

倭のこと

日本という国号が使われるようになる前の、"倭" は、九州一帯を指すという意見と、近畿(以東も?)を含むという意見があるようです。

先日、近代デジタルライブラリーで偶然見た、こちらの本は、倭=九州としていました。
紀記論究. 建国篇 神武天皇(松岡静雄)
紀記論究. 建国篇 大和缺史時代(同上)
(松岡静雄氏は、柳田国男さんのお兄さんだそうです。)

今は、魏志倭人伝に出てくる邪馬台国は、近畿説が注目されているようですが、昔は、倭=九州という意見も多かったようです。

また、上のシリーズでは、天孫一族による出雲の征服は、祟神天皇の時代に起きたとしています。祟神天皇は、Wikipediaによれば、「3世紀から4世紀初めにかけて実在した大王」とされているようです。
出雲が大和にとって代わられたのが具体的にいつ頃なのか、疑問でしたが、とりあえず、西暦200〜300年頃?と考えることにしました。

司馬遼太郎さんの著作のなかに、奈良の三輪山の麓に住む人が、「オオミワはんは、ジンムはんより先や」と、言い伝えていたというエピソードがあります。2000年近く昔の記憶が言い伝えで残っているなんて、本当に、ビックリしてしまいます…。