陽だまり日記

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陽だまり日記

大好きな本や映画のことなど

「大地の子」

テレビ

大地の子 全集 [DVD]

大地の子 全集 [DVD]

思い出深い作品です。
今、BSで再放送しているようです。

本放送当時、友達や家族に強く勧められて見始めた覚えがあります。内容の濃さに加えて、主演の上川さんの中国語が流暢なことや、歌手の永井真理子さんが妹役で出ていたことなど、話題性も豊富で、ほとんど社会現象のような感じになっていました。
(念のために書いておくと、友達も家族もこうした社会問題に特別な関心を持っている人々ではありません。)

私が子供のころは、時々、親兄弟や親戚を探す中国残留孤児が集団で来日していて、そのたびに、ひとりひとりのプロフィールを淡々と紹介するNHKのTV放送があったものです。いつの間にか、見なくなりました。

大地の子」の原作は山崎豊子さんの同名小説で、日中関係がまだ難しいころに、苦労して緻密な取材をして、書かれたものと読んだ記憶があります。
本作は、日中両国の悲しい歴史の中で生まれた、主人公の日本人孤児・陸一心と、彼の中国人養父母との間の、感動的な親子の絆を描いています。
小説として脚色された部分もあるでしょうが、いろんなケースがあるなかで、こんな親子もあったのかもしれません。

ドラマの再放送を見ながら、以前、ラジオで聞いた日中戦争当時の話を思い出しました。日本軍が作戦で中国の大地を行軍しているときに、たとえば畑仕事をしている中国人(民間人)に会ってしまったら、情報漏れを防ぐために、問答無用で、即、殺さなければならなかったそうです。戦場では毒ガスを使ったこともあったそうです。当時小学生で、中国に住んでいた方が、傷痍軍人の慰問に行った折に、兵隊さんからそんな話を聞いたということでした。
上のように具体的な話をきくと、戦争の恐ろしさを実感しますし、「大地の子」の背景の深刻さを改めて考えさせられます。

大地の子〈1〉 (文春文庫)

大地の子〈1〉 (文春文庫)

大地の子〈2〉 (文春文庫)

大地の子〈2〉 (文春文庫)

大地の子〈3〉 (文春文庫)

大地の子〈3〉 (文春文庫)

大地の子〈4〉 (文春文庫)

大地の子〈4〉 (文春文庫)