陽だまり日記

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陽だまり日記

大好きな本や映画のことなど

「現代を読み解く歴史観」

現代を読み解く歴史観 (古田武彦・歴史への探究)

現代を読み解く歴史観 (古田武彦・歴史への探究)

本書の著者は、九州王朝説で有名な歴史学者とのことです。

西暦701年以前は、九州に王朝があったという説が、新鮮でした。
最初は意外でビックリしましたが、専門家の間でも、いろいろな説が出るくらい、当時のことは分かっていないのかも…と、思うと、何となく腑に落ちるような気もします。聖徳太子にしても、大化の改新にしても、分かりやすい半面、少しおとぎ話のような感じもするからです。

それから、「日本車(ひのもとぐるま)」の話は、衝撃でした。太平洋戦争で、広島に原子爆弾が落とされることが、事前にアメリカの物理学者から日本の学者に伝えられていたそうです。その話を聞いて、広島市内から郊外へ引っ越して助かった方があるのだそうです。

事前に情報を掴んでいた人の存在が、希望なのか、絶望なのか、大変考えさせられました。
著者の古田氏は、希望(科学者の良心)と考えていたようですが、私は、結局止められなかったのだと思うと、複雑な気持ちです。