陽だまり日記

陽だまり日記

大好きな本や映画のことなど

「旅立ちの時」(1988、アメリカ)

FBIに追われる両親をもつ高校生ダニー(リヴァー・フェニックス)が、将来の夢を見つけて、両親のもとから巣立つまでが描かれています。(Wikipedia によれば両親のエピソードは、事実に基づいているそうです。)

主人公ダニーの言葉少な&陰のある雰囲気が印象的で、物語の結末も気になり、最後まで一気に観てしまいました。
見どころも沢山あって、中でも、映画の中でダニーがピアノを演奏する最初のシーンは、ベートーベンの「悲愴」を、自分で弾いているように見えました。スゴイです…。他にも、リヴァー・フェニックスがメガネをかけたり、髪の色を変えたり、ピザ屋に変装したり、自転車に乗ったり野球をしたり木のぼりをしたり、恋人とデートしたり踊ったり…、ファンにはたまらない名場面?が満載です♪

本作を観た後に、やっぱり美少年だったなぁ…なんて思いながら、改めてWikipedia などを読んで、大変驚きました。彼の実際の人生は、映画よりもずっと過酷だったようです。

リヴァー・フェニックスの両親はヒッピー世代で、幼い子供を連れて放浪生活をしたり、新興宗教に入信したりしていて、子どもたちは学校に行ったこともなかったそうです。

また、リヴァーは7歳の頃菜食主義に目覚め、動物愛護や環境保護の活動に熱心だったそうです。とても繊細な子供だったのかもしれないし、もしかすると、危険に満ちた世界が、幼い頃ごく身近にあったのかもしれません。