「蘇我氏 古代豪族の興亡」
「蘇我氏 古代豪族の興亡」という本をときどき読み返しています。
蘇我氏は、歴史を習い始めて最初に出てきた"悪役"なので、とても印象深いです。
他の歴史上人物では、例えば足利尊氏など、戦後になって名誉回復(?)した人もいます。そう思うと、蘇我氏が何だか気の毒のような気がします。
蘇我入鹿は大悪人で、聖徳太子は聖人というのは、でも、本当なのでしょうか。
何だかいろんなことを考えさせられる一冊です。
本書の中では古代の天皇が「和風諡号」で呼ばれていて、大変興味深いものでした。例えば推古天皇は「とよみけかしきやひめ」です。
推古天皇といえば、その時代の中国の記録では、日本の王は女王ではなく男王とされていて、これは聖徳太子のことだろうとあっさり書かれているのも気になります。もしかして、聖徳太子が大王で推古天皇が摂政だったんじゃない?なんて、つい想像をたくましくしてしまいました。