陽だまり日記

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大好きな本や映画のことなど

妖怪の効能

今年2020年はアマビエという妖怪が話題ですが、「くだん(件)」という妖怪も、かつてアマビエとよく似た厄除けの効能で有名になったと知り驚きました(Wikipedia)。似たような妖怪が複数いるのはなぜなのでしょう?

「件」は、厄除けばかりでなく、災害を予言することでも知られているそうです。災害の予言といえば、津波を予言するキャラクターが現れる昔話をラジオ「昔話へのご招待」で聞いたような気がします。

 

……飛躍しますが、もしかすると、厄除けや予言をするキャラクターは、災害を語ることに対するタブー感を乗り越えるためのシステムなのかもしれない……なんて、何となく思いました。話題にしづらいことでも、話せたほうが、個人としても気が楽だし、集団の歴史としても記憶されやすくなると思います。

最近では、東日本大震災で食物汚染が話題になった直後、何だか疲れたような顔のキノコのキャラクターが大流行しました。あれは厄除けではなかったけれど、もしかするとそういう類いだったのかも……? 勘違いかもしれませんが、そんな気もします。

 

そう考えると、太平洋戦争の空襲の記憶を負っているらしい「件」の目撃談が、西日本に集中しているのはなぜなのでしょう。空襲は日本全国にあったのに。何か風土の違いがあったのでしょうか? 謎です。