陽だまり日記

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大好きな本や映画のことなど

「羊をめぐる冒険」

羊をめぐる冒険(上) (講談社文庫)

羊をめぐる冒険(上) (講談社文庫)

羊をめぐる冒険(下) (講談社文庫)

羊をめぐる冒険(下) (講談社文庫)

村上春樹氏の「羊をめぐる冒険」を再読しました。
日本に羊が導入されるエピソードは、少し前に、ラジオ「昔話へのご招待」でも、似たような話をききました。このラジオでは毎年年初に、干支にまつわる昔話が紹介されます。羊は日本に来て歴史が浅いので、羊にまつわる昔話はほとんどないそうです。

この作品は、女の子の死、離婚、離職、友達の死、と、大きなイベントが次々起こり、主人公にとっての1つの時代が終わります。その時代の始まりになった、学生たちによる革命の失敗の背景、革命を受け入れなかった社会の成り立ちを理解するための冒険だったのかな…と思っています。