2022-01-01から1年間の記事一覧
千葉県ホームページに掲載されていたこちらの資料によれば、作物禁忌は、外来植物を土地の神が嫌うと言って忌む風習なのだそう。 そう言われてみると、代表的な禁忌作物であるゴマ(胡麻)やキュウリ(胡瓜)は異民族を表す「胡」の字が付いています。 そし…
近年のDNAの研究で、従来、東南アジアまたは北東アジア起源と考えられていた縄文人が、どちらにも属さない、独自の集団であることが分かったそうです。 www.brh.co.jp 日本の言語や文化は、南方由来と北方由来が混ざり合っていると昔からいわれています。 以…
織姫が水辺にいるのは、水の流れる音と機織りの音が似ているからという説があり、なるほどと納得しながらも、そんなに似てるものかな?と疑問に思っていました。私はそもそも機織りを見たことがなかったので、一応動画を見ましたが、よく分かりませんでした…
前回の続きです。 シュクラが目をケガしたのは、日本語のお話(出典不明)では「わら」となっていますが、スカンダ・プラーナでは「Darbha grass」=ギョウギシバとなっています。 en.wikipedia.org When he obstructed the flow of water at the time of th…
「片目をつぶした僧」というインドのお話を見つけました。 ある天文同好会のホームページから。 www.saninjyoho.com お話はこちら。大変興味深いので引用させていただきます。(問題があればご連絡ください) インドの古代神話では、金星は男の神シュクラで…
国会図書館デジタルコレクション「インド・ペルシャ神話と伝説」(S10、馬場吉信 等編)、「シヴァ物語」の中に、「隻眼の聖者」(p. 366~370)というお話がありました。 dl.ndl.go.jp ある猟師が、山頂で神像に出会って深く信心するようになった。ところが…
予言獣「件」(くだん)に関する続報です。 私は何でこんなに件が好きなんでしょう(笑) 最近のマイブーム『捜神記』をパラパラ見ていたら、「204 牛がものを言えば」が目に留まりました。 捜神記 (東洋文庫0010) 作者:干宝 平凡社 Amazon 中国の晋という国…
先日書いた片目伝説(9)の、柳田国男さんに関する、下の部分の続きです。 柳田氏は、片目の神=大昔の生け贄という、ちょっとびっくりするような仮説を提唱しています。時代が下りその意味が忘れられて零落した姿が、妖怪・一つ目小僧だというのです。 この…
「今昔物語集」(現代語訳)を拾い読みしていて、本朝部と震旦部に似た話があるのを見つけました。 ・本朝部(日本の説話) 巻第十四 第十三 入道覚念、法華を持して前世を知る語 ・震旦部(中国の説話) 巻第七 第二十 沙弥、法華経を読むに二字を忘れ、つ…