陽だまり日記

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大好きな本や映画のことなど

2019-01-01から1年間の記事一覧

「白夜を旅する人々」のこと

三浦哲郎さんの小説「白夜を旅する人々」を数年前に読んだことを思い出しました。 白夜を旅する人々 (新潮文庫) 作者: 三浦哲郎 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 1989/04/28 メディア: 文庫 クリック: 4回 この商品を含むブログ (8件) を見る アルビノの姉…

「関西弁講義」

関西弁講義という本を読みました。作者さんは関西弁を方言というより1つの独立した言語として研究しているそうです。 関西弁講義 (講談社学術文庫) 作者: 山下好孝 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2013/07/11 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (3件) …

「ざぼん」「謝文旦」について

1つ前の記事に書きましたが、朱欒(ざぼん)と文旦は1つの同じ果物Citrus maximaを指します。 朱欒は中国語、ざぼんはポルトガル語(zamboa)。 文旦も中国語ですが、wikipediaによれば、中国の中でも南部の潮州語が伝わったもののようです。発音はブンタン…

「朱欒」「ざぼん」について

2つ前の記事で、江戸時代に書かれた「阿波志」・「阿波誌」の、柑橘類に関する記事を引用しました。 ざぼん 郷名ケムス又の名サブム、橙に似て大 香櫞 即ち仏手柑 宜母子 郷名スダチ、柚に似て小、以て酢に代るべし 橙 郷名ダイダイ 橘 郷名カウジ やや小な…

「カブス」「カブチ」について

1つ前の記事で、江戸時代に書かれた「阿波志」・「阿波誌」の、柑橘類に関する記事を引用しました。 ざぼん 郷名ケムス又の名サブム、橙に似て大 香櫞 即ち仏手柑 宜母子 郷名スダチ、柚に似て小、以て酢に代るべし 橙 郷名ダイダイ 橘 郷名カウジ やや小な…

「すだち」(酢橘)のルーツ

もうすぐサンマの時期です。サンマといえばスダチ。その遺伝的なルーツについての覚え書きです。 1.スダチは「カボス」の異母きょうだい。共通の父親(花粉親)がユズ。 ここまではっきり分かっていたとは! 2.カボスの母親は「クネンボ」。一方、スダチの…

「君が戦争を欲しないならば」

高畑勲さんの「君が戦争を欲しないならば」を読みました。講演の書き起こしで、とても短くすぐに読めます。 君が戦争を欲しないならば (岩波ブックレット) 作者: 高畑勲 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2015/12/04 メディア: 単行本(ソフトカバー) こ…

片目の神様のこと(8)

片目の神様の伝説に付随する作物禁忌について、「それを作らない」という地域の近くには、それをたくさん作る地域があるのかも……?と、ふと思い付きました。 仮に、P村に氏神Q様がいた。そこに新しくRという有力者が移ってきて、P村にもともとなかった植物S…

片目の神様のこと(7)

数えてみたらこのブログで片目の神様のことに触れるのは7回目でした。 柳田国男さんの「日本の伝説」に収録されている片目の蛇の話は、何だか「金枝篇」みたい?と思ったので、片目・一つ目のことを考察している別の本の該当箇所を見てみました。 山の神 作…

「日本の伝説」(片目伝説6)

柳田国男さんの「日本の伝説」は青空文庫で読めます。良い時代になりました。 この中に片目の神様について記述された箇所があります。 久々に読み返して、とても気になる部分を見つけました。取りあえず、忘れないように引用しておこうと思います。 飛騨(ひ…

「セッション」(2014、アメリカ)

「セッション(原題:Whiplash)」を観ました。無茶苦茶過ぎて、すごく面白かった! セッション(字幕版) 発売日: 2015/10/21 メディア: Prime Video この商品を含むブログ (1件) を見る 有名な映画らしいのですが、内容をよく知らずに寝る前に見始めてしま…

「アマテラスの誕生」

「アマテラスの誕生」という本を読みました。これはショックでした。 アマテラスの誕生 (講談社学術文庫) 作者: 筑紫申真 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2002/05/10 メディア: 文庫 クリック: 19回 この商品を含むブログ (9件) を見る 作者は代々神主さん…