陽だまり日記

陽だまり日記

大好きな本や映画のことなど

2020-01-01から1年間の記事一覧

「輪廻転生」

「輪廻転生」という本に、とても印象的な箇所がありました。 輪廻転生 〈私〉をつなぐ生まれ変わりの物語 (講談社現代新書) 作者:竹倉史人 発売日: 2015/09/25 メディア: Kindle版 生まれ変わりについて、多くの民族が持つ最も古い考え方は、亡くなった人が…

舌切り雀のこと(3)

昔話「舌切り雀」は、宇治拾遺物語に採録されている「腰折れ雀」をルーツに持つのではないかとよくいわれるようですが、それ以外に、雀=若い女性説や、雀=桃太郎的英雄説があることを1つ前の記事で書きました。 後の2つについて考えてみると、いずれもお話…

舌切り雀のこと(2)

「舌切り雀」を久しぶりにラジオ「昔話へのご招待」(2020.8.16)で聞いて、何だか不思議なお話だなぁと思いました。率直に言えば、何となく辻褄が合っていないような気がして。ちょっとしたこと(?)で一緒に暮らしていた雀の舌を切るとか、探しに出たお爺…

舌切り雀のこと(1)

先週のラジオ「昔話へのご招待」では、「舌切り雀」が紹介されました。久々に聞いてみると、何だか不思議な話のように思いました。 お婆さんが、(理由があったとはいえ)雀の舌をいきなり切ってしまうのはちょっとビックリだし、雀の居所を探すのに、お爺さ…

桃太郎のこと

ラジオ「昔話へのご招待」で、かなり前に「桃太郎」が取りあげられたことがあります。桃太郎の解釈の歴史や、外国の昔話との比較など、とても面白くて、特に印象に残っています。 この中で、柳田国男さんの「桃太郎の誕生」についても触れられていました。そ…

妖怪の効能

今年2020年はアマビエという妖怪が話題ですが、「くだん(件)」という妖怪も、かつてアマビエとよく似た厄除けの効能で有名になったと知り驚きました(Wikipedia)。似たような妖怪が複数いるのはなぜなのでしょう? 「件」は、厄除けばかりでなく、災害を…

「蘇我氏 古代豪族の興亡」

「蘇我氏 古代豪族の興亡」という本をときどき読み返しています。 蘇我氏 ― 古代豪族の興亡 (中公新書) 作者:倉本 一宏 発売日: 2015/12/18 メディア: 新書 蘇我氏は、歴史を習い始めて最初に出てきた"悪役"なので、とても印象深いです。 他の歴史上人物では…

「日本の民俗宗教」

松尾恒一さんの「日本の民俗宗教」を読みました。 日本の民俗宗教 (ちくま新書) 作者:松尾 恒一 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 2019/11/06 メディア: 新書 難しかったけど、今まで知らなかったことが分かって面白かったです。 例えば、旧正月と立春の違…

お雑煮のこと

関西風の、白味噌(西京味噌)のお雑煮を最近初めて食べました。 甘いのでびっくりしました。 味噌味と言っても、塩分が少なくて、普段の味噌汁とは全然違います。 もはやスイーツに近いような感じがするくらい。 それでふと疑問に思ったのは、西京味噌は今…