「バナナフィッシュにうってつけの日」のこと
- 作者: サリンジャー,野崎孝
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1974/12/24
- メディア: 文庫
- 購入: 14人 クリック: 112回
- この商品を含むブログ (254件) を見る
最近なぜかまた読み返しています。読むたびにいろいろな想像をかきたてられる作品だと思います。
"Sibyl" は古代ギリシャでよく知られた巫女の名前で、作中で引用されているエリオットの詩の冒頭に引用されているそうです。
シャロン・リプシャツという名前が表しているのが何なのか、気にかかります。
シーモアは、バナナフィッシュの貪欲さが、あらゆる女性に伝染して、自分に襲いかかってくるように感じたのかもしれません。そこからとにかく逃げなくてはという思いで、結末を迎えたのだと思いました。