陽だまり日記

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大好きな本や映画のことなど

「バナナフィッシュにうってつけの日」のこと

ナイン・ストーリーズ (新潮文庫)

ナイン・ストーリーズ (新潮文庫)

J.D.サリンジャーの「バナナフィッシュにうってつけの日」は、子供の頃は意味がわからないまま何となく魅力を感じていました。
最近なぜかまた読み返しています。読むたびにいろいろな想像をかきたてられる作品だと思います。

"Sibyl" は古代ギリシャでよく知られた巫女の名前で、作中で引用されているエリオットの詩の冒頭に引用されているそうです。
シャロン・リプシャツという名前が表しているのが何なのか、気にかかります。

シーモアは、バナナフィッシュの貪欲さが、あらゆる女性に伝染して、自分に襲いかかってくるように感じたのかもしれません。そこからとにかく逃げなくてはという思いで、結末を迎えたのだと思いました。